ハシゴ外し

もうすぐゴールデンウィークなので、本棚にある書籍から

いくつか紹介していきます。まずは「企業進化論」。

ナレッジ・マネジメントで有名な野中郁次郎先生が1985年の著作です。

その中で、本田技研の仕事のやらせ方について、

二階へ上げてハシゴを外して、さらに「下から火をつける」こと、

という表現がされています。また、川本信彦常務(当時。90年から社長)

の言葉として、「二階へ上げてハシゴを外して、後は飛び降りてこいよ、

降りられないヤツはそれまでだ、というスタイルですね。人間は、

ギリギリの極限状態まで追いつめたところで

創造性が生まれるんじゃないですか」と紹介されています。

ただし、追いつめるだけでなく、「普段は厳しく、ある時はゆるめてやって、

そこからピュッと吹き出してきたヤツは相当ジャンプがあるんですね」

といったことも考えているようで、この微妙なコントロールが肝です。

混沌が混沌に終わらずに、混沌から新しい秩序が生み出されるためには、

高度の情報共有と、相互作用の可視化が必要とされます。

チーム内で、市場での競争の情報、開発過程でのトップとの対話など、

膨大な経営上の情報を共有し、また、分業のワクがあいまいで、

何にでも口出しができ、1人1人の開発者が社長になったような気分を感じる。

こういう状態をどうやって作り出すか、もの作りの核心(革新)部分です。

仕事の流儀
2008/04/27




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