この氷溶けるまで4年以上続けたバイトが終わった。
というか、バイト先が閉店した。
デパートの閉店に立ち会ったのは初めてだったが、
お正月のセールにすら行かない私には、恐ろしいものであった。
馬鹿みたいな値段で、ものが、と言って所詮売れ残りだが、ものが飛び交う。
閉店15分前には、雑貨屋さんが10円均一を始め、
その放送が流れた途端、人が流れていった。
手にしていたものをそのまま放っていくものだから、
残された店の陳列棚は、目も当てられない惨状だった。
普段はおされな店員のおねえさんたちが、
赤い揃いの法被を着て、メガホンをふるっているのを見るのは、どうも淋しい。
最終日だからなのか、安い水商売のおねえさんのような、
てらてらのドレスの店員もいたが、どうも淋しさを増す。
騒々しいのに、淋しい。
まぁ、そう言いながら、私もつい時計を買ってしまったわけだけれども。
それもスーツには合わせられないような、カジュアルなものを。
人の家に忘れないようにしよう。
閉店後、カフェのフロア内でそのまま慰労会が催された。
本社のおじさんたちがたくさん来たが、
4年も働いた割に、名前が全くわからなかった。
後輩が泣きそうになっていたが、私は不思議と、さしたる感慨もなかった。
たかだか2年間のゼミでは、泣きそうになったくせに、不思議。
でもやっぱり、帰りのバスで色々思い出していたら、淋しくなった。
4年間続けた、というが、ある面では辞めさせてもらえなかった、というのもあって、
4年間のうちに、不当なこともままあった気がする。
気がするが、それも含めて楽しめたのは、
ひとえにバイト仲間に恵まれたおかげである。
ありがたい。
慰労会なんて、あくまで形式的なもので、
知らない人ばかりがお店を惜しんでいて、そりゃ感興も湧くまい。
私はただ、またみんなと飲みにいければ、それでいい。
しかし淋しくなることが多いな。
本を読みたい。
そう言って読むのはどうもすかないが、読みたいなぁ。
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