『インファナル・アフェア(無間道)』監督:劉偉強・麥兆輝
出演:劉徳華 梁朝偉
2002香港
『ディパーテッド』(マーチン・スコセッシ監督 レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン主演)はご覧になりましたか?これこそ、かの名作『インファナル・アフェア』のハリウッド・リメイク版。公開されてすぐブラッド・ピッドが製作権を買い取ったとか・・・さて、5年後のハリウッド版、それなりの出来といえば出来なのですが、やはりあの香港版をもう一度見たいと切に思わせる・・・迫力はあるけれどしっとり感とか「業」とかの世界とは無縁という感じでした。さて、そこで、多摩中電影倶楽部記念すべき第30回(紙版を含み)では香港映画『インファナル・アフェア』をご紹介します。
******************************************************************
主人公は警察学校同級生の二人の青年。ヤン(トニー・レオン)は覆面警官としてやくざ組織に潜入、もう一人のラウ(アンディ・ラウ)はやくざ組織の一員であることを隠して警察学校に入学し、やがてエリート警察官になりながら、警察内部の情報を組織に送り続ける。以来、10年以上にわたる潜入でヤンは疲れきり、ラウもまた、恋人との結婚を控え秘かに「善人」であることを選びたくなる。あるとき大がかりな麻薬取引に絡んで、警察も組織も内部に相手方の内通者がいることを疑いはじめる。そして皮肉にも彼らがそれぞれ内通者のあぶり出しを命ぜられ、事態が動き出す・・・・
ギンギンのアクション映画でありながら、人間関係とか「業?」とかを絡ませて苦しむ主人公というのはいかにも香港映画!(で、私はダイスキ)そして終わり方がまさに「無間道」。大陸はこれを許さず勧善懲悪の別ヴァージョンを作りました。ハリウッド版の終わり方はどちらとも違いますが、発想としては大陸版に近いかな・・・しかし、この映画の物語が終わったあとのラウと婚約者の人生こそ「無間道」そのもので、これこそが香港版のオリジナルな深さであり、さらに『無間道Ⅱ』『無間道Ⅲ』まで作り得た商魂ともいえるかもしれません。一言で言えば成熟(退廃もある、もちろん)社会香港を感じさせ、香港映画らしさ満載の快作です。役者も皆熱演で、警察上司のアンソニー・ウォンがすごっくいい。見直しました!死に方もすごい!その死に、自分の存在を脅かされ心が引き裂かれていくヤンがうまい。ラウが警察に潜入したマフィアであることを知った婚約者サミー・チェンがショックをしっとり乾いてという感じで見せてこれも見直す!そしてなによりⅡ、Ⅲで暗い無間地獄を歩くことになるアンディ・ラウ。彼もこの映画で新境地を見せ
(1/2) 次»
コメント(0)|コメントを書く
カテゴリー一覧
最近のコメント
このブログを友達に教える