手でアイロンを

ある朝のこと、洗濯物を干していると、ご近所のおばば様が手押し車をおしながらやってきて、それに腰かけると、私が乱暴にバサバサと(はやければいいのだ)干すのをじっと見ていた。

それからおもむろに言った。「私はね~、タオルなんかは縦に伸ばし横に伸ばし、パンパンと叩いてキチーンとたたんでから干したものでしたよー。それからね、息子達のカッターなんかもね、広げて皺をのばし、手でアイロンをかけて干したもんです。それで皆さんが私の洗濯物を見て“○○さんの洗濯物はいつ見てもきれいですねー”と言われたもんですよー」と誇らしげに言うのだった。

お言葉ですがワタクシ、手でアイロンしなくちゃいけないものなんか干していません。たかがタオルを、なんでそんなに手間ヒマかけて、叩いたり伸ばしたりしなくちゃなんないの。手や顔を拭くだけでしょうが。それにカッターなどは形状記憶になっておりますのよ。と私は言いたいのだがガマンガマン。

かわりにこのおばば様を褒めたたえることにした。じっさいのところ、このおばば様のうちは食料品店を経営していて、大変に忙しいうちであったのだ。「ふつうのうちの三倍も忙しかったのに、ていねいな暮らしぶり、誰にもマネをできないことをよーくやってこられましたねー!」

そんな話をやっとのことで終わって家にはいると、お姑さまが言った。私の若いころはねー、川に洗濯に行ったものですよ。水が冷たくてねー。手がちぎれるくらいに痛かったもんです。(それにくらべると、この頃の若いもんときたらー、、、)

考えてみると、洗濯に関して、女たちの世代間の思い入れはずいぶんと落差があるものだ。電気洗濯機もずいぶんと進化した。小さいころ、家に初めて洗濯機にローラーがついたものがやってきたときのことを思い出す。それに衣類を挟み込みゴリゴリまわしながら脱水するのだが、欲張ってたくさん挟めばこれはなかなか動かず苦労した。急がば回れ、で少しずつはさめばいいものを、どっさり詰め込んで大汗をかいたものだ。

この頃では乾燥機がついたものが主流だという。ところがあ

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日記・コラム・つぶやき
2009/06/06




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