勇気ぼくは、あれ以来髪の毛を切っていない。そして、髪の毛はかなり伸びてしまった。また、彼女に切ってほしいなって思う。確かに、もう彼女は美容師やめちゃったけど、彼女の家とかで、彼女に切ってもらえたらどんなにうれしいだろうと思う。だから、まずは彼女に会って、少し彼女との距離を縮めて、それで彼女に切ってもらうみたいなのを求めてた。ばかな考えだし、そんなの無理だけど、そんなこと願ってた。でも、そろそろ切らないと、本当に伸びてしまっている。さりげなく、彼女にお願いする方法を考えた。間接的に切ってほしいみたいに言えたらなぁって思った。でも、彼女は美容師やめたばっかだし、彼女はもしかしたら美容師に未練があるかもしれないし、髪のこと言ったらまた思い出しちゃって辛くなるかもしれない。だから、今はまだ髪のことは触れないほうがいいのだとも思った。そう思って、他の美容院にカットモデルやってもらおうと思ってメールしたけど、断られた。こないだはどうにか誰かに切ってもらえないかと思って原宿を歩いたりした。でも、誰からも何も声かけられなかった。何してんだろうって思ってばかみたいな気分になった。また、原宿に彼女がいないか探した。前の美容師時代とは違って、もう原宿にいる保証なんてどこにもない。これで会えたら本当に運命だ。でも、そんな運命あるわけもない。ホントに、ぼくはどうしようもないと思った。どうにか彼女に切ってもらえないか考えた。でも、へたれのぼくにそんなことできるはずはない。ばればれな感じに言うことしかできないだろう。
結局、少しメールで髪が伸びてる的なことを彼女に言ってしまった。別に切ってほしいと言ったわけじゃなく、ただ話のつかみとして。それで、彼女が切ってあげようかなんて言ってくれるのを期待したりした。そんなことあるはずないとはわかっているけど。
でも、彼女は意外な形で、その髪の毛のことに対して返事をくれた。でも、メールに絵文字がなかった。そんな小さなことを気にするぼくは本当に小さい人間なんだろう。彼女は、紹介する人に切ってもらえませんかって言ってきた。ぼくは、彼女の友達のアシスタントの人か何かがカットモデルを探してて、それに紹介したいのかと思った。まぁ、カットモデルでただで切ってもらえるし、彼女と少しつながりを持てると思ったのでよいですと言った。でも、その紹介っていうのはカットモデルとかじゃなく、普通にスタイリストの紹介だった。そのスタイリストは男。少し調べたところ、たまに雑誌に載るような男らしい。普通のスタイリストにお金を払って行くのに、どうして紹介したいのかよくわからなかった。その美容師がお客がいないから、増やしたいのかとも思った。でも、なんでぼくの髪をその人に切らせたいと思ったのかよくわからなかった。だからどうしてか聞いてみた。その答えは、信頼
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