銀杏

俺の仕事場からウチへ帰る途中、空き地があり、そこに大きな銀杏の木が聳え立っている。
実に大きくて逞しい。以前、祖父に訊ねたことがあったが、子どもの頃から既に植えられていて結構大きかったといっていた。ま、しかしこれ程大きな木も今では珍しいだろう。
樹齢どれくらいかな?ちょっと想像できない。

ところで昨日のことだが・・・俺が何気なくその木を見上げていたら、鳥が忙しなく巣作りをしていた。何という鳥かと思い、目をこらして見たが何しろ場所が高すぎて、結局分らなかった。

暫くすると犬連れのオッサンがやってきて俺に話しかけてきた。とはいってもただの差し障りのない世間話だったが・・・

俺はそのあと話のついでと思い、オッサンに例の鳥のことを訊ねた。
彼はいった。
「おそらくアホウ鳥でしょうね」
「でもこんなところにアホウ鳥なんていませんよ」と俺は反論した。
それを聞くと犬連れのオッサンはニヤけた顔で答えた。
「それはこういうことです。この木は明日切り倒されることになっている。にも関わらず巣作りを始めるようなウスノロな鳥は『アホウ鳥』以外考えられないってワケですヨ」

日記・コラム・つぶやき
2008/10/04




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