映画「鍵」2009年に見た映画(四十七) 「鍵」
原題名: 鍵
監督: 市川崑
撮影: 宮川一夫
音楽: 芥川也寸志
出演: 仲代達矢,中村鴈治郎,京マチ子,叶順子,北林谷栄
時間: 107分 (1時間47分)
製作年: 1959年/日本 大映
(渋谷 シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞)
2009年 4月鑑賞
(満足度:☆☆☆☆)(5個で満点)
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精力の衰えを自覚する初老の大学教授(中村鴈治郎)の剣持は
妻(京マチ子)を失神させてその裸体を写真に撮りさらに
その写真を娘と交際中の医者の卵の木村(仲代達矢)に見せる。
木村は利用されていると自覚した上で剣持の娘と交際しつつ
剣持の妻にも接近する。。
これは市川崑版「スイミングプール」(2003)か。
フランソワ・オゾン監督の佳作「スイミングプール」では舞台となる
南フランスの別荘そのものが[媒体]となって人々の行動を操る
装置の一種として機能していたが、本作では登場人物それぞれが
適時[媒体]となりその役割をリレーしながら物語が巧に進んで
いくのが上手く描かれていてなかなか面白く観れた。
肉体的に性欲を満たせない老人は若い男に
美しい妻の裸体の写真を見せる。且つ風呂場で
失神した妻の衣服を着させる作業をわざと手伝わせる。
妻と若者は当然のように惹かれあい密会を
するようになる。老人はその二人を覗き見ることで
精神的な高揚を覚える。
妻と若者は監視されていることを知りながら、
彼ら自身もその状況により燃え上がる。
若者を慕う老人の娘はそんな状況に苛立ち
父を蔑みながらも正面からの抵抗は出来ずに若者に
ますます情念を募らせる。
性欲の満たされどの加算だけで言えば
嫉妬の念に苛まれ続ける叶順子演じる娘が
一番損ではある。しかし怒りのエネルギーを
増幅し続けいずれ爆発する準備を
"父のおかげで"出来ているともいえる。
そして
彼らの狸合戦を傍観し続けた(よう見えたに)使用人の
北林谷栄も最後にはこのループの中に入っていく。
お互いを気遣う"振り"をしながらも最終的には
命が日々衰えやがては尽
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