続・亡霊(ファントム)たちの宴22

新田原の春風 その4  

 2次会にと予約している店は、1次会から歩いて5分と少しくらいの場所にある、DIさんや防府の鬼御一行様方と痛飲したバーだ。たった2階なのに、気の遠くなるような真っ直ぐで長い階段を昇った先にあって、暇なことを売り物にしている変なマスターがそこには居る。暇なことを売り物にしているくせに、最近ぼくが行く時はけっこう客の入りが良くって、だから今回はと手前から予約を入れてたんだけれど、果てしない階段を昇った後にドアを開けると、やっぱり満員だった。マスターが「ごめん」とか言いながら走り寄ってきて、ぼくは少し溜息をついて、秘密のドアを開けて更に階段を昇っていく。「下が空くまで上でゆっくりお願いします」なんて声も慣れっこになってるから「それまでダバダ(火振)を瓶ごと持ってきて、ダバダ好きの人(Kゾーさん)が居るき」って、こっちも遠慮しない。15畳くらいの畳の個室なので、バーの2次会っていうよりも1次会の延長戦みたいな気分。でも、EMさんは気に入ってくれた様子で
「ここやと、もう何か貸し切りみたいな気分になれますなあ」
と早速戦闘モードに。CYくんは去年新田原で飲んだ時には「酒はあまり強くないんですよ」なんて言っていたけれど、何が何が、今回は顔を真っ赤にしながらもかなり健闘している。Kゾーさんはダバダを抱えるようにしてガンガンの飲みっぷり。2月頭に防府北基地へお邪魔した時に撮影した、若かりし頃のDIさんの写真を肴に「うそ、可愛いやん」「ああ、ここのところに今の面影がある」なんて更にピッチが上がっていく。このことをDIさんに話すと絶対に「恥ずかしいから勘弁して下さいよ」なんて苦笑するんだろうなと妄想を広げて、事実防府北基地の航空祭でDIさんは、これとほぼ同じようなことを言って頬をボリボリ掻いたのだけれど、それはまた別の話。
 しばらくして「下が空きました~」って声がかかり、民族大移動よろしくグラスを持って階段を降りる。やっとこれで2次会が始まったっていう気分になる。
 やがて仕事が済んで駆けつけてきたK内くんも加わって、あちこちそちこち、あんな話やこんな話、きっと守秘義務にはかからないんだろうけど、色んな失敗談なんてのも聞かせてもらって、でも本人の名誉もあるし、あ~話したいけど話せない。
 ただひとつ、米軍との演習時の話で「自衛隊は『実戦を踏んでいない』ってことで軽く見られる」なんて悔しがって

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飛行機
2009/06/08




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