涼宮ハルヒの内藤列伝 (10)=== Area: Upper Jeuno ===
俺達はジュノ上層に戻ってきた。ここは先ほどの限定酒場前だ。
「俺達がその1、その2、その4ってことは、その3もいるんだよな?」
「それはこれから連れてくるわ。もうそろそろお昼が終わって丁度良い頃合いね」
ハルヒは勢い良く限定酒場のドアを蹴り開ける。壊れるぞ。
「あんた達はここで待ってなさい」
店内に消えていくハルヒ。どうやらここに3人目とやらがいるようだ。
「な、な、なんですかいきなり~、ま、まだお仕事が残ってるんですけど~」
なんと、ハルヒが引っ張って連れて来たのは、限定酒場のマイスイートエンジェル朝比奈みくるさんだった。
「じゃっじゃじゃ~ん、PTメンバーその3、みくるちゃんよ」
「PTめんばーってなんでしゅか?え…えっと、一体これから何するんでしゅか?」
朝比奈さんはだいぶ混乱していらっしゃる。怯えている姿もこれはこれで…じゃなくてだな。
「おい涼宮」
「やっぱり萌えキャラは必須よね。古来よりヴァナ=ディールでは、PTメンバーに一人はロリで巨乳の美少女キャラというのが必要なのよ」
そんな決まり、後にも先にもどこにもねえよ。見ろ、朝比奈さんが困っているじゃないか。
朝比奈さんは俺達を見回し、そして観念するかのようにため息をひとつ。
「これも規定事項のひとつなんですね…。わかりました。PTに入ります」
って、入るんですか?朝比奈さん。本当にいいのですか?
「いいんです。この時間平面の必然…いえ、なんでもないです。それにキョン君、あなたもいるんでしょう?」
俺に微笑みかける朝比奈さん。その笑顔は、まるで女神の祝福をも凌駕するかのようだった。
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