素晴しい『ペルセポリス』 イランのちびまる子のようなお話。
パーレビ王朝からイラクとの戦争、ホメイニ時代、政治体制が激変する時代を生きる、テヘランの一家。
神様とマルクスとブルース・リーがお気に入りの、風変わりな少女が主人公。一家や親戚の受難、自らの成長や青春の葛藤などが淡々と進む。
成功の理由は、実写だと残酷で生臭くなるテーマを、白黒の美しいアニメーションで見せたこと。あるときはシリアスに、あるときはユーモラスに、絶妙の演出、イメージ展開で見せていく。全編、詩的な美しさに溢れている。
イラン市民の内情が分かるのも興味深い。
ただし、これはイランでもかなり裕福な一家。貧しい人々の苦難は、こんなものではないだろうと。まあ、それも野暮なこと。素晴しい作品に変わりありません。
少女の一番の仲良しが、おばあちゃん。声が、なんとダニエル・ダリュー。30年代から主役級を演じている現役の俳優なんて、ほかにいるのだろうか。
英語版では、ジーナ・ローランズだと云うから、それも観てみたい。父親の声がショーン・ペンらしいです。
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