小説『色・戒』

1930~40年代の上海について調べたくて、参考まで『ラスト、コーション』の原作『色・戒』を読んでみました。

作家アイリーン・チャン(1920~95年)。中国・台湾・香港で絶大な人気を誇り、多くの作品が舞台や映画、TVドラマ化されている彼女の魅力が少しなりとも分かった気がする。『色・戒』は1950年に書かれたそうですが、まったく古臭くないんです。また、香港で学生生活を送ったあと上海に戻り、日本の傀儡政権の幹部と結婚したという作者。もちろん、主人公のモデルとなった女スパイ(鄭蘋菇)もいるわけですが、作者自身の体験や“演じること”への高揚感が、短い作品の中でヒロインの心情にぎゅっと凝縮されている。面白いです。

この短編小説から逸脱せず、さらに内容を膨らませて映画にしたアン・リー監督はすごい、と改めて感心しました(←何様やねん)。ただ、原作では易先生が「ネズミ顔の小男(そして地味にエロいオッサン)」となっていたので、トニー・レオンは男前すぎるやろと思いましたけど。まあ、映像化に当たっては、それが必要だったんでしょう。

どんな具合に訳出されているのか知りませんが、『色・戒』は日本語版も文庫で出ているようなので、機会があればぜひ。

[ラスト、コーション 色・戒 (集英社文庫 チ 5-1)][Book]

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日記・コラム・つぶやき
2009/05/31




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