朝めしクロワッサン 22(ドアは開いているのか?)

「それで身を引こうと思ったとか?」

「…ううん がんばって まっとうな人間になろうと思ったのよ」

水商売でちゃんと子供を育て生活してる人はたくさんいる。だが、さよりにはそれができなかったのだ。

酒を飲めば何もかもがどうでもよくなる。自分が手を掛けなくても孝政はちゃんと育っているようだし、今、この店を出た途端、車に轢かれて死んでもかまわない。そんなふうに思ってしまうのだ。

酒が抜けると、一人前に母親として自己嫌悪に陥る。そんな時に出会った康友のやさしさに心が揺れた。

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小説 | 恋愛
2009/07/03




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