一枚の白い紙、untitled 1
今日の空気はふわふわとけだるく、薄いベージュのオーガンジーの布があたり一面に干してあるみたいだった。こういった日はとても黄色い花がきれいに咲いている。
薄いピンクの一番美しかったときを過ぎてしまいもうほとんど白色に近いバラの花もいい。
そんなことを考えながら千夏(ちか)はペダルを踏む。
幸太郎は心地よい薄暗さの美術室にいた。
美術室は分棟の4階にあり、その場所はまるでほかの場所と引き離されているみたいに
みえる。
世界からも分けられて、ぽつんとそこにあるみたいに。
窓の外を眺めるとそこにはグラウンドがみえ、サッカー部が見え、サッカーボールがみえ、
住宅街がみえ、同じクラスの友達がみえ、電気屋さんがみえ
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