満月の夜/遠いどこかの地で**ちょっと気分転換に、、
ポツポツと、思いつくままに小説を書き付けていきますので、
お暇な方はよろしければ♪
時間のあるときに、更新します(^^;
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「きみの頭上では、幸せの星たちが満面に輝いているよ」
遠い昔、ぼくの近くで誰かが言った、言葉。
あれは誰だっただろうか。
いつも優しかった、めがねをかけていた学者のお兄ちゃんだったろうか。
いや、いつも無愛想だが時折優しかったあの彫刻師だっただろうか。
…もう、あまり覚えていない。
遠い、遠い昔だ。
それでも昔の、あの暖かかった自分が懐かしくて、戻りたくて、最近よく思い出す。
あの頃は、それがどれだけ「幸せ」だったかなんて、分かっていない。
いつだって、そう。
「幸せ」なんてものは、そのときには分からないんだ。
そんなことを思いながら、フルートは冷たくなった手を少し大きめのダブっとした赤いコートのポケットにつっこむ。
もう、どれぐらいたっただろうか。
この満天の星空を見上げながら、凍えそうな冬を肌で感じながら、ひたすら待っている。
いつか来るもしれない「待ち人」を、待つ。
フルートがこの地に行き着いて、こうして一人で過ごしてもう何年になるだろう。
親を失って、友人も姿を消して、遠い約束だけを頼りにこの地について。
多分、5,6年は過ごしているはずだ。
はっきりと覚えていない。
一年の、今日。この日。
この地についてからまだ姿を現していない待ち人が、
今日、この年のこの日には来るかもしれない、と思い
病のこの身を起こして、湖のほとりにあるこの地までやってくる。
そして、ひたすら待つ。
「彼」が、この約束を覚えているかも分からないのに。
いや、もしかしたら生きているかどうかも分からないのに。
それでも、フルートが生きてこれたのは、間違いなくこの約束があったからだ。
「何をしているんだ?」
!
フルートが振り向くと、その先には見たことのない老婆が立っていた。
「…。」
警戒して、身が固まる。
こんな場所で、こんな時間に現
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