雨のち晴れ今朝、目が覚めると街は灰色。
土砂降りの雨で、色を無くしていた。
「お昼過ぎには、晴れるでしょう」
お天気お姉さんと呼ばれる、笑顔の目映い女性がテレビで言っている。
色を無くした街並みに映えるように、あたしはここと主張するように、
真っ赤な傘をさそうと決める。
アスファルトの凸凹した道には、いくつかの水溜まりが出来ていた。
土砂降りの雨が小さな水溜まり同士を繋げて、更に大きい水溜まりを作る。
駅に吸い込まれる色とりどりの傘。
お昼過ぎ。
外は驚くほどの日射し。
雨が降っても、それが喩え土砂降りでも、嵐でも、
必ず晴れもやってくる。
今日のように、すぐかもしれないし、明日かもしれない。
でも確実に晴れの日はある。
灰色の街並みが、光に照らされ、元々の色を取り戻して、
カラフルな傘は閉じられ、街に同化していく。
あたしはここにいます。
小さくつぶやく、今日は雨のち晴れ。
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