傷ついたのか、それとも、彩られたのか

先週、「Clinical Relationship」クラスの中で、「共感」をテーマにしたロールプレイがあった。
このクラスで初めて会ったアメリカ人の女性が僕のパートナーだったのだけど、
なんだか、最初から心を閉ざしている感じだった。


まあ、カウンセリングサイコロージーを学びに来る学生の多くは、多かれ少なかれ、
何らかのトラウマを抱えている人が多いから良くあることなのだろうけど。


インストラクターからは、相手の気持ちを素直に感じるように、という指示があった。


というわけで、心を開いて聞くようにしたのだが…、


彼女が話したのは、


「昨日、父と6カ月ぶりに電話で話をしたの。久しぶりだったけど、
何か特別な話をするわけでもなく、それで終ったわ。まあ、別に
なんてこともない話よ。以上ね」


…。


(ん?終わり???)


少し間をおいて、僕は尋ねた。


「どうしてそのことについて話そうと思ったの?」


「どうして?それは昨日の出来事だったし、頭に思い浮かんだから」


そうとだけ答えると、彼女はまた口を閉ざした。


これはクライアント役のためのワークじゃなくて、セラピスト役のためのワークの
はずなのだが、非協力的過ぎやしないだろうか…。


いったい彼女は何が言いたいんだろうと思ったが、
彼女の中に、開き直りとあきらめにも似た感情を感じとった僕は、
それを口にしてみた。


「何か、父親との関係で諦めていることがあるの?」


そう尋ねたとたんに、彼女は、「どういう意味?」と語気を強め、
「私はあなたに対して心を開けない」と言いだした。


(なんやねん、こいつ)


共感のワークどころか、反感のワークになりそうだ。


僕は彼女の表情を見て、彼女から伝わってくる雰囲気を十分感じてから
少し間を置いて言った。


「何か僕の言動で不愉快な思いをさせたら、申し訳なく思うよ。
でも、いま僕に対して閉じている感じは、どこから来ていると思うの?」


と聞いてみたら、父親との関係ではいろいろ複雑な事情があるらしい。
彼女は父親の頸木から、最近、ようやく自由になることができた

(1/2) 次»

CIIS/Graduate School life
2009/07/01




コメント(0)|コメントを書く

カテゴリー一覧
最近のコメント

このブログを友達に教える

コミュニティ | 有名人・芸能人ブログ | ケータイ占い | ケータイ小説 | 掲示板


画面TOP↑


powered by cocolog