半日散歩先日、ふらりと岩手の名前の由来のある鬼の手形で有名な三石神社に行ってみた。
昭和57年発行の岩手の旅という小冊子に「岩手の地名の由来」が書いてあるので抜粋してみる。
岩手の地名の由来には、いくつかの説がある。「大和物語」に”平城天皇の御代にみちのくの国から鷹が献上され帝がこれに「岩手」と名付けた”とあるのがその起こりといい、また「夫木集」に「くちなしの 色とぞ見ゆる みちのくの 岩手の里の 山吹の花」とある一首がその由来でもあるという。しかし、地名の由来については、面白い伝説が語り伝えられている。盛岡市内三ツ割の東顕寺の裏に、それぞれ注連縄が張られた三個の大石がある。この石は岩手山が噴火した時に飛んで来た石といわれ三ツ石さまと呼ばれていた。この頃、羅刹鬼(らせつき)と呼ばれる鬼がこの地方に住みつき、里人や、旅人に悪業のかぎりを尽くしていた。恐れ困り果てた里人たちは「何とぞ、悪鬼をとりしずめ給え」と三ツ石さまに祈願した。祈りの効き目はたちまちあらわれ、羅刹鬼は三つの大石に縛りつけられてしまった。ビックリ仰天した羅刹鬼は「もう二度と悪さは致しません。二度とこの里にも姿を見せませんからお許し下さい」と目に涙を浮かべて哀願した。三ツ石の神様も”鬼の目に涙”に打たれたか、「二度と悪さをしないというシルシをたてるなら」といわれた。羅刹鬼はしばらく考えたすえ、三ツ石の上に”ペタン、ペタン、、と手形を押して南昌山の彼方に去り、二度と現れることはなかったという。いまも雨あがりの日など「鬼の手形」らしきものが石の上に見えるという。それ以来、この地を”岩手の里”と呼ぶようになり、また「二度とこの土地に来ない」と誓った鬼の言葉から盛岡の古い名である”不来方”(こずかた)の名が出来たという。さらにいまもこの地方に伝わる「さんさ踊り」は悪鬼の退散を喜んだ里人たちが、三ツ石の神への感謝のあまり踊り狂ったのにはじまったという。
街中の静かな空間、私は普段忘れてしまっている神社だが、行ってみるとちらほらと
訪ねてくる人が絶えない。道路にタクシーを待たせての観光客もいた。
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