6月10日~挨拶はたいへんだ~50年位前、どういう訳か、私は結婚式の司会をよく頼まれた。
まだ自分が結婚もしていないのに、と家族の者に笑われたこともあった。
司会をしていて、一番困る事は、主賓の挨拶が長いことだ。
当然結婚式は時間の制限がある。しかし、当事者も頼んでお願いしたてまえ、主賓の人に時間の制限を申し出る事は難しい。
特に大物の政治家が一番厄介だ。
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或る後輩の式で、花婿の父親の親友の代議士が挨拶に立った。
この人の話は長いと覚悟はしていたが、花婿の話はちっとも出ず、父親の話ばかり30分以上続けた。
しかも花婿・花嫁に座れとも言わないので、さすがにホテルの係りの人が促して座らせたが、それでもまだ話は終らない。
さすがに客席もあちらこちらで小声の雑談が始まった。
やっと終ったと思ったら、「私は次の席があるので、失礼します。」と退座してしまった。
花嫁の主賓は、さすがに面白くなかっと思ったが、たいへん上手く2分ぐらいに纏めてくれてホットした事を覚えている。
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又或る式では、友人たちが悪ふざけをして、花婿の独身時代の悪さを次々に話し始め、段々悪乗りしてきた。
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