時事3足利事件で無実の罪に問われ服役していた菅家さんに対して,最高検の次長検事が謝罪しました。
これに対し菅谷さんは「絶対に許さない」と発言なさったそうです。
確かに検察は警察が強要した自白を信じ,有罪判決を得るため怒涛の如く菅家さんを締め上げたに違いありません。
それに対する怒りは相当なものであり,「時間」を国家によって奪われたというのは類をみない苦痛です。
しかしながら,この事件は当時最新のDNA鑑定が決め手となりました。
であるならば,検察が菅谷さんを被疑者として起訴することはやむを得ないということも言えるわけで,検察側にも同情の余地があります。なぜなら,それが検察の仕事だからです。
私が思うに,最も責められるべきは裁判所です。
おそらく「自白は強要されたっぽいけど,科学が証明してるんだから有罪でしょ」的な発想で有罪判決を下したはずです。
刑事裁判には「起訴状一本主義」という,裁判官が予断をもって公判に臨まないための配慮が建前上あります。
しかし「検察側の立証にほぼ間違いはないでしょう」といった偏った思考から裁判がスタートしていることが現状です。
常に検察の立証に懐疑的な態度をとり,一点の曇りもなく「間違いない」と確信を持てる場合にのみ有罪判決を下せるという「推定無罪」の大原則を裁判所がまっとうしてほしいです。
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