術後の呻き

  マーチャンの人生を乗せた高山列車キュランダ号が、アリ塚のような断崖にさいしかかった。

 夕やみ迫る頃、全身麻酔から目を覚ました。 ナースセンターわきの集中治療室に酸素マスクを付けて横たわっていたのである。 不覚にも吐き気と痛みに耐えかねて 『OO助けてくれ!』と家内に言ってしまった。 あとで聞いた話によると『看護婦さん助けてくれと言っているんですが。』 『はいわかりました。』 といった冷静な対応であしらわれ、笑い話の種になってしまった。

 夜勤の看護師さんが忙しくナースセンターを出入りしていた。 吐き気をも擁しても出すものがない。 『大丈夫ですか?』OOとは違ったやさしい声が何度か聞かれた。 赤いランプの点滅とかすかな音が聞こえてくる。 おぼろげな記憶で長~い一夜が明けた。

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日記・コラム・つぶやき
2009/07/06




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