284 いけちゃんとぼく

 『スラムドッグ$ミリオネア』の時も号泣したけど、今回もまた、鼻が詰まり、頭痛がするほど泣いてしまった。帰りにトイレの鏡を見たら、あり得ないほど目が真っ赤だった。

 と書くと、私が何でもかんでも泣いているようだけど、世間様が「号泣」というもので泣けなかったりもするので、決して安っぽいわけではない(と思いたい)。

 『いけちゃんとぼく』 http://www.ikeboku.jp/

 あらすじや結末を書くと、これから漫画を読んだり、映画を観る人にとっておもしろくないので控えるけど、男の子の成長物語であり、深いラブストーリーでもあります。

 最初は、私の背後に座っている年配のご夫婦に対し、勝手に申し訳なさを感じてしまうようなゆるーい展開だったけど、途中から、主人公の男の子の言葉がまるで哲学者の言葉のように響き、最後のほうは、いけちゃんの言葉(声は蒼井優ちゃん)が畳み掛けるようにして泣かせてくれた。

 最近の日本映画の泣かせる風潮は好きではないけど、この映画は、素朴にして深い。尊い。甘くてちょっと物足りないカクテルを飲んでるうちに立ち上がれなくなるほど泥酔してしまった・・・そんな感じの展開で、ほのぼのの中に鋭い牙が封じ込められているような、甘く危険な(←いい意味で)映画だと思いました。

 西原さんとともさかりえちゃんのブログは毎日見ているので、撮影が始まった頃に原作は読み、泣いていた。どんな映画になるのか興味津々だったけど、どちらもそれぞれに、深く心に響く。

 私は西原さんと育ちが近いところがあり、家から海がすぐだったし、ヤンキーはごろごろだったし、夜は本当に闇だったし、夏の草いきれや、ごつごつざらざらした堤防の質感を体験として思い出すから余計に泣けたのかもしれない。

 ただ、

 子供の頃にしか見えないものってあるよね。

 男の子でいる時間って限りがあるよね。

 命って限りがあるよね。

 これらのメッセージは、多くの人に届く、本当に強いものだと思った。うんうん、ぼくたち(わたしたち)もそうだったよね。そして今、息子たち(娘たち)がそういう時を迎えているよね。でもそれは永遠じゃないよね。みんな限りある尊い今、尊い命だよね。

 愛の形や種類は色々あって、いっぱい体験できてる今を幸

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映画・テレビ
2009/06/24




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