『スラムドック$ミリオネア』

『スラムドック$ミリオネア』を、やっと観ることができた。

走る走る。
スラム街を子供たちが走るシーンが映画の冒頭にある。
バックに映る情景、人々の様子から、
子供たちのおかれている環境や生活が想像できる。
街の一角を上から見せる。
さらに上から、そして上空から画面いっぱいに広がる屋根を見たときに
インドの現実が、手に取るようにわかった。

主人公のジャマールがミリオネアで最後の一問を残す場面から映画は始まる。
左下に何気なく流れるテロップの内容が
この映画を最後まで一気に引っ張っていくこともわからないまま。
すべては「運命」だった。

ジャマールは警察で尋問を受けている。
なぜ難しい問題を次々に答えることができたのか。
不正があったとすることを前提にした、拷問に近い取り調べだ。
警察官に応えていくジャマール。
彼が子供のころから体験した様々なエピソードがフラッシュバックされる。
「この答えは知りたくなかった」
思わず言った一言が、どれだけ過酷な体験をしてきたのかを物語る。
胸が詰まった。

物語はジャマールと彼の兄サリーム、そして少女ラティカの3人を軸に進む。
同じ境遇の中、違う道を歩んでいる3人。
まさに運命の名のもとに、出会い、別れ、そしてまた出会う。
残酷な現実と向き合いながら、私にとっては予想通りの結末へと繋がる。
やはり神はいるのだ。

最後の一問は、皮肉なことにまたもや運命的なものだった。
この問題が出るなんて、出来すぎなんじゃない?
こんな野暮な邪推はやめておこう。
思わず笑うジャマール。
「この答えは、本当に知らない」
そう、この答えだけは本当に彼にはわからなかったのだ。
彼が使ったライフラインは兄のサリームあてだった。
「この番号しか知らない」
出たのはサリームではなくラティカ。
この瞬間、彼には答えがあっていようといなくても関係がなくなった。
心からの笑顔で応えるジャマール。

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日記・コラム・つぶやき | 映画・テレビ
2009/05/17




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