ゆとり、あそび、粋。
指先の感覚を大切にする鍼灸師としましては、ゴルフと弦楽器は控えたい・・・と言われておりますが、こっそりと三味線をしております。
まだ学生だった頃、学校を自主休講にして祇園の巽橋にあった小さなうどん屋さんに足しげく通っておりました。 まだ日が高い時間帯の花街には人影もまばらで、三味線のお稽古の音がふわりと耳に漂ってくる・・・そんなスッピンの祇園に、妙な色気を感じたものです。
ずいぶんとクラシックを愛聴しておりますが、いざ楽器を手にする段になって何故か三味線を手にしたのには、そんな若い頃の刷り込みがあったことが理由なのかもしれません。
師範や免状が欲しいわけではなく、ただ三味線を楽しみたかったので、とある方にご紹介いただき、その花街ではNo1の腕の持ち主という芸者さんの下につきました。
先日のお稽古のときに京都の華やかな昔話を聞かせて頂いたのですが、締めくくりに一言・・・「なんでもキッチリやりすぎると、自分も周りもしんどくなってギスギスしますやろ? 適当に遊びをつくっておくことが、豊かさやと思うんどす」
いろんなモノを見て来た人の言葉には、含蓄がありますな。 その遊び加減にこそセンスが問われるので、遊び上手になることが一番難しいことであるものよ。 と思う、今日この頃です。
ちなみに、亡くなられた鍼の大師匠は、某都知事に「いなせな鍼をする」と評されていました。 いなせな鍼・・・う~ん、わからん。
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