Helpless~続篇か青山真治監督×浅野忠信×オダギリジョーで(*^0^*)
映画ファンの間では語りぐさになっているともいえるほどの、すごい演技を浅野忠信がみせてくれた・・
忘れられない鮮烈な映画が96年の「Helpless」です。
青山真治監督の才能と、浅野忠信の才能があわさり、それがすごい化学作用を起こして、強烈な緊張感と静謐さと透明と暴力の結晶を生むのね。
ひとつの時代の空気を映像にやきつけた青山真治監督はこれがあまりにも良かったので、その後「ユリイカ」でさえ私には物足りなかったわ。
低予算でしょうに大胆にも北九州の空撮からはいる冒頭から不穏なものがちらつく。
あくまでも青い空であるにもかかわらず。
工業地帯特有の大企業から下請けに至るまでの、若者にとってはもうそれしか選択肢がないかもしれないと思わせるヒエラルキーが作品のベースに織り込まれ、夢や希望を見いだしにくい、行き止まり感が漂うからかもしれない。
父親が精神を患い入院している、高校生・健次(浅野)の孤独感と焦燥が静かな姿からしみ出てくる。
高校の3年だ、就職も目の前、自分も父と同じように鉄工所に勤めるのだろうか・・労働者の子供は労働者に・・、健次の苛立ちがひりひりとこぼれる。
健二の幼なじみで年上のチンピラ安男(光石研)、安男の妹で知的障害者のユリ(辻香織里)、それに健次の同級生と、喫茶店の店主と妻。
ほとんどそれだけの登場人物。シーンの3分の2以上が喫茶店のなかに限定される。
その限局されたミニマムな空間で、圧倒的な演技で画面も観客も支配してしまう浅野忠信にはびっくりしましたよ~ほんとに。言葉を飲み込むってこのことね。
普通の少年の、瞬間的にむき出しになる憎悪や暴力には理由はつけられず、えたいもわからない。
そして次の瞬間には知的障害の女の子に気長に接する優しい少年の顔になる。
この映画がいいなあと思うのは、圧倒的に演じられる暴力の前後の、淡々として退屈な日常の描き方や演じ方が絵としてとってもきれいなことかな。
高
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