あるいは裏切りという名の犬~薫り高い傑作♪

(札幌ユナイテッドシネマにて)

なんて大人の、なんて渋い、なんて寡黙な、なんてなんて、なんて色気に満ちた映画でしょう。

陰影に富んだ薫り高い逸品でした。

ノワールはこうでなくちゃ。余白がすべてと言ってもいい。黙ったときにこそ豊かな映像と俳優・・・。

前記事でとりあげた「インファナル・アフェア」と同じように香る映画よね。

(ネタバレも含みます)

パリ警視庁・・・官僚社会でもあり、裏社会ともコインの表裏のように存在する。

犯罪に立ち向かうために命をかけた者たちは命をかけてるからこそ深い絆で結ばれもするが、警察組織のなかにあっては政治や権力から自由ではいられない。

義や、職務や、愛や、裏切りに引き裂かれそうになりながらなにを最終的なよりどころにしていくのか?

人生観、生き方。。それも組織のなかでは我を押しとおすことはできないわ。シビアです

そのシビアな世界で、かつて一人の女性をめぐって対立した男2人、今は共に警視となっている。

警視といえど弾が飛び交う現場で陣頭指揮をとるんですねえ~。

一人はBRI [探索出動班]、一人はBRB [強盗鎮圧班]。

パリ警視庁の機構も興味深く、警察ドラマとしても秀逸だと思います。

現金輸送車強奪事件を追っていく中で、2人の対立は裏社会と正義と官僚社会を行き来しつつ、組織を根底から揺すぶり緊迫感を増しながら、高まっていくんですね。

でもその対立も白黒くっきりつくものではないんですよね。グレーゾーンにとらわれる。

それは2人でだけではなく、誰もがね。

伏線はまったくぶれることなく、最後の最後までぴーんと張ったまま、見事な結末へとぐいぐいと牽引していくんです。

小道具のナイフとティティがあのクライマックスを導くなんて(@@)

すごい傑作と思ったら

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2007/02/02




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