真夜中のピアニスト~逸品(2006 シアターキノににて鑑賞)
陰影のある画面作りの巧みさには「天使が隣で眠る夜」でも「リード・マイ・リップス」でも酔わされましたけど。
なんといっても「真夜中のピアニスト」がジャック・オディアール・マイ・ベスト・ワンです。
極上の影絵のように光と闇で物語りを語り、情感を吹き込んでゆくんですよねえ~。
なんと見事な映画だったでしょう。
主演のロマン・デュリス、繊細で危なげで、優しくて凶暴で、プッツンしてるようで何かを求めてあがいている。。こういう役をやると、世界広しといえどこの人の右に出る俳優はいないんじゃないかしら?
ロマン・デュリスが演じるトムは不動産ブローカーとはいうもののその実は、日本で言えば“地上げ屋”、ですよね。
入居してる人を時には暴力的な手段で追い出して、物件をきれいにして高く転売するのね。
その物件に住んでる人たちは移民たちみたいね。
語らずともフランスの“今”が画面の空気のなかにふーーっと流れこむ。
トムの父親は不動産業を営んでる。トムの亡き母はピアニスト。
トム自身も18歳まではピアノをやってたのね、あるとき、そのピアノの恩師に再会したことからピアノへの夢がまた疼きだす。
夜のパリの黒がしっとりと絡みつく画面・・
彼の
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