楽器研究という世界 ・・・・(1)

今日から4回にわたり連載していきます。

(楽器創造館HP:http://homepage3.nifty.com/mikms/より抜粋。)

1.楽器の科学的解明と改良

楽器の品質を向上させる仕事には音を良くすることの他にも操作性・耐久性・外観の美しさなどを改善することもある。しかし本論では最も本質的な品質である音の改良について次に述べることにする。

楽器から音がどんな原理で出るのかを科学的に理解すること、つまり人間が楽器を奏したときに楽器の各部分にどんな現象が起こった結果、外気に音が放出されるのかという理由を知るということは大いに有効である。この仕組みが十分解明出来ていれば、楽器のどの部分を変化させれば現象が変わるから音色・音の出易さ・音の制御性などが改善される可能性があるという着想に繋げることが出来る。さらにどのように変わるはずという変化の方向に関する科学的仮説が作れるので結果の検証もし易い。逆にこの仕組みを知らなければあてずっぽうに、あちらこちらと改変させてみてそれを奏した結果がよければマグレあたりでラッキーということである。だが、その場合でもそれ以上の改良のための方策があったのではないかという不安は避けられない。

では、楽器に関するすべての現象についてどのくらい科学的に解明されているのだろうか、科学的に分かったとしても改良に結びつくのだろうか、今までの研究成果はどんなことがあるのだろうか、世界中では誰がどんなところでどんなテーマで研究を続けているのだろうか、日本の研究レベルはどうなのだろうか、世界の研究者同志の交流はどんなところで行われているのだろうかなど、本編読者の方々が関心を抱かれそうなポイントは沢山ある。      (楽器創造館  永井 洋平)

       -- つづく --

楽器
2008/11/05




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