~処女課長~「どけよ、ブス!」
「うっわ・・・キモイ顔・・・」
私にはわかる。
私とすれ違う男性の心の声が・・・。
どうせ私は、ブサイク。
どんなに化粧したって、ブサイクはブサイク。
だから彼氏なんて出来たことは一度もない。
30にして処女。
どうせ、仕事が生き甲斐よ。
でも、「キャリアウーマン」なんて流行らない?
世のキャリアウーマンと呼ばれている女性は、みんな
キラキラ輝いている。
仕事もプライベートも充実しているのかもね。
おかげさまで今は「課長」の肩書きがある。
食品会社の課長よ。
昔、栄養士の仕事をしていたことがあって、食に関しては、
自分でいうのもなんだけど、スペシャリストだと思っている。
「江田課長!!○○フーズとのアポとれました!!」
「よくやったわ。でも、アポとって終わりじゃないのよ。
そのあとが重要。相手先の社長の好きな食べ物知ってる?」
「・・・え?そこまでは・・・。」
「それ、すぐ調べて?会社訪問するときの手土産を、
無難なもので済ませようと考えてない?
たかが、折り菓子、されど折り菓子よ?
そこから高感度UPを狙っていかなきゃ、仕事はとれない!」
「・・・は、はいっ!!!」
部下たちは、まだまだ私に並んでこない。
私に口答えするくらいのコが現れてくれたら・・・。
プルルルル・・・・・
「お電話ありがとうございます。ビーンズフード江田でございます。」
・・・・・・・・。
出向で一人女性が来ることになった。
なんでも彼女は若くて、頭のキレる、かなりの美人らしい。
ちょっとショック・・・。
・
・
・
「お疲れ様~」
「お疲れ様!じゃあ、明日もよろしく頼むわね!」
仕事を終えた私は、カフェへ向かった。
さっき連絡のあった女性が、もうこっちへ来ているとのことで、
私に会いたいと言う。
ま、ちょっと下調べしておくか・・・。
どれだけの美人なのか・・・。
・
・
・
「江田さんですか?」
「はい。
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