⑨C-PTSDを知る2006年末、たまたまネットで児童虐待についてのHPを見つけて読んだ。そこに書かれていた管理人の体験談に共感できるところが多かった。
この頃、調子が前進しないのでやはり心療内科に通うべきだと思っていた。薬物療法より心理療法が必要だと思った。きちんとした専門家の治療が受けたいと思った。
隣町のY市にあるHクリニックに行った。カウンセラーと院長に話を聞いてもらい、はじめて経緯についてきちんと理解してもらえたように思った。そこで2週に1度のカウンセリングを受けることにした。これまでの体験を時系列に並べて書いていって読んでもらった。
それからネットで紹介されていた書籍『心に傷をうけた人のこころのケア』を読んで、PTSD後の反応を知った。自分の症状と似ていて驚いた。自分はPTSDではないかと思った。PTSDのことをカウンセラーに相談するとわたしが体験したようなことは心の傷になり得ると言った。院長もそう考えてよいと言った。
1月にハーマン著の『心的外傷と回復』を読み複雑性PTSDのことを詳しく知った。それを医師に話した。院長からそう考えて間違いないと言われた。
トラウマが原因だと考えると、自分の過去について少し整理がつき風通しが良くなった。『気づき』の時に思い出した経験。過去の記憶と向き合った経験。それらのことに説明がついた。自分の経験をきちんと他人に説明ができようになっていった。他にも斉藤学さんの本を読んだ。
『気づき』から症状を知るまでの道のり(3年もかかった)もけっしてスマートではなかった。それどころか、また多くの人に迷惑をかけてしまった。もう同じことを繰り返さないようにしたいと思った。今度、子どもに会うときはもっと自分の問題をクリアにしておきたい。
仕事も講師を辞めて簡単なアルバイトからはじめた。何かを手放さないと何かを得ることもできないと思った。
実際、経験してみて変わっていないところも分かってきた。『好み』なんかもそうだ。趣味や仕事に対しての好みはまったく変わっていないようだ。『10年』のまったくの続きである。
これからは特に自分の好きなことを大切にしていきたい。
また迷惑をかけた分の『償い』も必要だと思う。自分のためにも。
気付きを得たことでわたしの考えや世界観は大きく変わった。新しい未来像が必要だと思う。
『表の自分』『裏の自分』が裂けているのは、気付きの時点だけでなく、高校卒業時もだと思う。
気付いてから『表の自分』を責めて否定しがちだった。『裏の自分』から見た『10年間』はショックだったと思う。この感情が収まらないということではないだろうか。別に『裏の自分』が悪いわけではないのだが。自分の心を守るために壁のようになっていたのだと思う。
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