国府台城をゆく

国府台城は国府台合戦の舞台である。

国府台城には何年か前に一度訪れている。その時は北総鉄道の北国分駅で降り、歴史博物館、国府台城跡などを見てJR市川駅まで歩いたが、今回は市川から松戸まで歩く予定である。

総武本線・市川駅で降りる。外は寒く手が凍えるので、「あたたかい」缶コーヒーを販売機で買い握りしめながら歩く。

国道14号線から真間山弘法寺の参道に入り、真っ直ぐに歩いて行く。京成本線の線路を越え真間川に架かる入江橋を渡ると、赤い橋が見えてきて「つぎはし」の石碑がある。

市川市教育委員会の案内板によると、「国府台に下総国府が置かれた頃、上総の国府とをつなぐ官道は、市川砂州上を通っていた。砂州から国府台の台地に登る間の、入江の口には幾つかの洲ができていて、その洲から洲に掛け渡された橋が、万葉集に詠われた「真間の継橋」なのである。」とある。

継橋を過ぎ、手児奈霊堂で手を合わせる。手児奈霊堂は、伝説の主人公・手児奈をまつり建立したものとのことである。手児奈は真間に住んでいたおとめといわれ、古く万葉集にその名が出てくる。あまりにも美しかったために、数多くの男性から求婚され、ついにわが身のおきどころに窮して、真間の入江に自ら入水し命を絶ったとのこと・・・

真間山弘法寺に着き、石段を上がる。上がったところに案内板があり、句碑もある。大きな寺で、仁王門、鐘楼、伏姫桜を見る。伏姫桜は樹令約四百年の枝垂桜であり、桜の季節にはさぞかし美しいのだろうと思う。

松戸街道に出て、左右に大学の建物を見ながら北に進む。東京医科歯科大の先を左折して国府台城を目指す。公園の手前に、「千葉県指定無形文化財 式正織部流茶道」の案内板があった。茶室があるのだろう。

国府台城跡は、今は里見公園となっている。公園の入口から芝生広場を見下ろし、一旦公園を出て江戸川に向かう。このあたり、向こう岸は見えるが川幅は広い。

「羅漢の井」を見て、公園内に入る。公園の入口近くに「国府台城跡」の碑と、少し離れて市川市教育委員会の案内板がある。「鎌倉大草紙」に1478年に扇谷上杉氏の家宰太田道灌が「下総国国府台」に陣取り、仮の陣城をかまえたとあり、これが国府台城のはじまりであるとする説がある。また、この地は、天文と永禄の二度にわたり、小田原の戦国大名北条氏と安房の里見氏らにより行われた合戦、いわゆる国府台合戦の舞台となっている。永禄の合戦の結果、北条軍は圧勝し、里見方は多くの戦死者を出し安房に敗走する。・・・この公園には、勝った北条氏ではなく敗れた里見氏の名前が付いていることを思う。

公園内にはバラ園があり、噴水もなかなか良い。

公園の北西側

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旅行・地域
2009/01/18




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