いのち

2008年12月23日、詩人のさかき ななおさんがこの世を去りました。ほんとうにたくさんのいろいろなメッセージを残してくれました。ななおから受けとったものをきちんと次の世代の人たちに手渡すことができるようになっていきたいです。ここにご冥福をお祈りいたします。

いまより、ちょっとだけ若かったころの話をします。平成15年2月26日に長男を”自然分娩”で出産しました。それから2日後の28日に彼はこの世を去りました。そこから、わたしの”自然”に対する自問自答がはじまりました。

そのころは、ほんとうに思いつく限りすべて、”自然に優しい生活”というのをしていたので、”自然分娩”で子供を産んで死んでしまうなんて思想的には、起こるはずのない出来事でした。そんなバカな親だったので、目を覚ますために来てくれたんですね。

前回も書きましたが、自然というものは畏れ敬うべきものです。そのころは、自然の優しいところだけに焦点をあてていて、あまりにもそこがきよらかで気持ちよかったので、ぼけていたんです。自然というものはいくらこちらが手をくわえても、くわえなくても、ときには大雨をふらせたり、雨をまったくふらさなかったりして、たくさんのいのちを奪ってきました。そこで、治水というものがはじまるのですが。これによって、助かるときもあれば、だめなときもあります。

出産にしてみても、昔の人が子供をたくさん産んだのも、失ってしまういのちがあまりにも多かったからです。たしかに、いまの出産形態はあまりにも”自然”からはなれすぎてしまっているというところもあります。ただ、たとえ小さな力であっても尊いいのちを助けたいという思いから、医学というものがあります。そこで誕生するいのちも、そこで助けられるいのちもたくさんあります。尊いいのちが誕生するということは、それだけで、人間の考える何かを越えた、すばらしい出来事だとおもいます。

最近まわりで、産まれたよ。とか、授かりました。という声をたくさんききます。みんな、お母さんがリラックスできる場所で産むことを選択しているようです。それが一番だとおもいます。あたらしい命をおむかえするのに、きちんと考え、そして、自分自身の考えにこだわりすぎることがないように。

そして、みなさんの妊娠や出産のときとおなじ時間を過ごさせていただくことに感謝しています。

ちなみに次男の夏朗は、西尾市民病院で、”自然分娩”で誕生しました。

みやもと けいこ

けいこの徒然草
2008/12/24




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