イージス艦事故について「高名の木登り」とゲーテ
真相は未だ不明だが、今回の事故について、二つの事が頭に浮かんだ。
一つは吉田兼好が書いた徒然草の「高名の木登り」である。御承知のように、人は集中している時は間違いを起こさないが、気が緩むと思わぬ失敗をするというものである。 外洋に出て、勤務や訓練を終えて帰路についた船が、暗闇の中で、灯台の明かりを目にしたり、もう少しで到着となれば、知らず識らず油断が出てくるのではないか。注意散漫が事故に結びついていないのだろうか。
もう一つはゲーテの言葉、「五感は誤らない、誤るのは判断である」。私達は5感を使って色々な情報を収集しているが、それを頭で統合して判断を下す際、ミスを犯すことがある。視覚は、感覚情報の7~8割をcoverしているそうだ。目では確かに或る像やその異常を見ているのだが、問題が無いとしたり、気付いてもその後の判断を誤ることがある。経験不足、先入観、偏見、思い込み、早とちり、集中力低下などが原因だ。しかし、何事も気付かなければ始まらない。気付きには「正常とは何か違う」、「いつもと比べ何か変だ」という事を感知する力を付けることが必要だ。それには平生からの訓練、異常を見つけ対応する事だけでなく、多くの正常を意識して経験することが大事で、その中から生まれてくる「違和感」から思考が動き出せば占めたものだ。
話はやや逸れるが、今回の報道を見聞きして不快や憤りを感じたのは、ニュース関係者が笑いを交えて放送している事だ。不謹慎、緊張を欠いた姿勢ではないか!国と国民を守る為、異常を探知して対応する最新装備の船が、一生懸命働いている自国民の漁船に対処できずに破壊するとは、パラドックスと言えるかもしれないが、それにしても品性が疑
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