~砂漠の小さな花~ 105話

~風間一族の村で~

  

「もう…大丈夫ですか?瀬伊太君。」

 淡いオレンジの光の中で、俺を助けてくれた風間一族の人が言った。そして、優しく微笑みかける。まだ、少し頭がズキズキするけど、もう大丈夫だ。

「はい。大丈夫です。」

 俺は笑顔で答えた。すると、その人はすごく嬉しそうに、俺の何倍もの笑顔で返してくれた。優しい人だ…。俺の母さんみたいな温かさを感じる。あぁ。それより、父さんと母さんはどうなったんだろう。

「あの…」

 俺が、そう問いかけようとした時、大きな音を立てて勢いよく人が飛び込んできた。荒い息をして、汗を大量にかいている。

「長!た・大変です!あの男が暴れています!」

 あの男…?

「どうしたのですか!!何が起こったというのです…!?」

 さっきまで、笑顔だった女の人の顔が、急にひきつった顔になった。顔から血の気が引いていく。そして、飛び込んできた赤服の大柄な男と、早口で言葉を交わした。

 赤服の男が少し、俺に近づいてきた時、何かが焦げたようなにおいがした。

「瀬伊太君。あなたはここで待っていなさい。」

 その人はすごく早口で喋っ

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~砂漠の小さな花~
2009/05/21




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