~砂漠の小さな花~ 102話~絡まっていた糸~
咲妃羅ちゃんは死んでなかった。僕は、鈍った体を限界まで動かしたと思う。外から入ってくる、少し冷たい風よりも速く走った。走って、走って、走って…。
僕のその足は咲妃羅ちゃんの部屋の前で止まった。鍵が―かかっている。どうしてだろ。もう、ここの部屋には誰もいないはずなのに…。
…この時、僕は咲妃羅ちゃんがここにいると確信した。何故か…そういう感じがしたから。
だけど…よく考えてみたら…僕が以前見た咲妃羅ちゃんはなんだったんだろ。確かにセンも死んだって言ってたのに、どうして生きているの?生きてたらこの上無いほど嬉しいよ。
だって、僕は咲妃羅ちゃんが大好きだから。
でも…でも、もし生きてたら…僕はどうしたらいいのかな。センに…なんて言ったらいいの?咲妃羅ちゃんは本当は死んでなかったんだよ。ここに…ちゃんといるから。センはもうどうしようもないと…言ったけれど。
「もし…センが咲妃羅ちゃんの事を知っていたなら…僕は…センを信じてもいいのかな…?センは……僕の味方なの?」
僕はポツリと呟いた。
「奏太っ!」
その時、アナナスが息を切らしながら、僕の傍へと駆けつけてきた。すごく汗をかいている。この汗は、今走ってきて温もったからの汗なのか、冷や汗なのか、よくわからなかった。
「おれは…奏太に嘘
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