~砂漠の小さな花~ 100話

~揺れる心~

 

「真実を知って。の対面ってどういうこと…?」

「あぁ。これからセンっていう奴に会いに行って、知らせてやろうかと思ってたんだけどよ。

 ドキリとした。

 僕の名前が、その風羅兄という人から飛び出たことが。僕らは、ほとんど顔を合わせたことが無かった。僕が来て一週間後に、風羅兄を王が捕らえたからだった。どんな人かも知らない。どんな顔をしているのかも、咲妃羅さんのような優しい笑顔があることも。―知らなかった。今までは。

 二人の声が聞こえる位の範囲に僕はいる。最初は、瀬伊太が発した強烈な光に引き寄せられてきたんだが、幸運にもその後に風羅兄が駆け寄ってきた。

 この後にどうなるのかとずっと様子を見ていたが、どちらも攻撃する様子がなかった。だから、隙さえあればいつでも、殺してやろうという気持ちで構えていたのに、だ。

 いつの間にか、その風羅という人の話す言葉全てを注意深く聴いていた。何でも無い、普通の言葉を話しているだけなのに、その人が言うと、力強いオーラが感じられた。これが、金龍が復活しているという、風羅兄か。王が遠ざけようとするのも、分かる気がする。 だが、この人がこの国を継げば、国民からの支持を得ようものを。

 僕だって、もし風間一族という立場ではなかったら、この砂良一族に対して、忠誠心が誓えていたのに。

 それより、その風羅兄がいう真実っていう事だ。真実って何だ…。一体この人たちにはいくつの真実があるんだ。真実というものは一つしかな

(1/2) 次»

~砂漠の小さな花~
2009/02/27




コメント(1)|コメントを書く

カテゴリー一覧
最近のコメント

このブログを友達に教える

コミュニティ | 有名人・芸能人ブログ | ケータイ占い | ケータイ小説 | 掲示板


画面TOP↑


powered by cocolog