我那覇の執念、浦和を止める/J1<J1:川崎F2-1浦和>◇第7節◇21日◇埼玉
執念が乗り移った。後半5分、GKとDFの間に送られたボールに、我那覇が滑り込みながら左足を伸ばした。昨季はほとんどなかった泥臭い1発。苦しみ抜いて生まれた今季初ゴール。この先制点がきっかけで、浦和のホーム無敗記録にピリオドを打った。「記録を破れるのは、オレたちしかいないという強い気持ちで臨んだ。強い浦和に勝てて、自信になりました」。全員の気持ちを、結果につなげた。
「1点を取るまで苦しかった」。昨季終盤に、右足首をねんざ。その影響は、今季の開幕まで残った。不調に陥った。すると、練習中に左足首をねんざ。悪循環にはまった揚げ句、先発落ちまで経験した。3月中旬からは、サッカー人生で初めて両足首をテーピングしてプレーした。
3節目の横浜FC戦は、故障でスタンド観戦。隣の長男琉偉(るい)くん(2)に「なんでパパが、ここで見てるの?」と言われた。日本代表にも選ばれなくなった。ペルー戦が行われた3月24日は、オフを利用して箱根に家族旅行へ。宿を予約する際、名前を告げると、フロントの担当者に「歌手の我那覇美奈さんの『我那覇』ですね?」と聞き返された。知られていなかった。「オレもまだまだ頑張らなきゃいけないと思った」。昨季18点で日本人得点王になった男は、一からの出直しを誓った。
終盤には両ふくらはぎがつるほど走った。「これで吹っ切れた。これから点を取っていけると思います」。昨年11月18日以来、154日ぶりのゴール。長かったトンネルは、5万531人が詰めかけたアウエー戦で抜け出した。浦和を止める1発は、これ以上ない弾みがつく。完全復活が見えてきた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070422-00000021-nks-socc
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