あなたでなければ創れないもの

 プロの世界でも過去のゲームシステムをそのまま借りてきて、同じことの繰り返しをしている人が沢山います。しかし、クリエイターという視点から見た時、これほど無味乾燥でつまらないことはないのではないでしょうか? 新しい遊びを提案し、新しい遊びが世界中に受け入れられ、心から喜んでいただける……そんなところにこそ、クリエイターとしての本当の喜びがあります。クリエイターとは、もともと読んで字の如く「創造者」であって、人の物まねをする人のことではないのです。

 私達は、少なくとも「ここだけは、自分が新しく生みだした部分だ!」と胸を張って言えるようになりたいものです。そうでなければ、考えてもみて下さい。「最近のゲームは見かけ倒しばかりで、中身は昔あったゲームと実は何も変わっていないじゃないか……」と愛想をつかされるのではないでしょうか? それは、そのままゲーム業界の終焉につながるのです。ですから、未来を背負って立つ皆さんは創造ということの真の意味を見つめ直し、「あなたでなければ創れないもの」を考えるべきです。

 今のゲーム業界や、そこにいる先輩達の仕事に、もしもあなたが何らかの問題を感じているとしても、それはあまり大きな問題ではありません。なぜなら、皆さんは現状を克服し、先輩を超えるだけのものをこれから真剣に身につけていけばよいからです。

 どこかにあるものをそのまま、まねて作ることは練習の段階、アマチュアの段階では大いに意義のあることだと思います。しかし、皆さん方はプロを目指されている訳です。人と同じものをプロが大金と多くの時間をかけてあえて作ることにどれほどの意味があるのでしょう? 模倣でも、そこそこ売れればよいという営業的な打算からは、明日の業界の発展はまず望めません! どうせやるなら「あなたでなければ創れないもの」を考えましょう! 新しいものを提案し、形にすることは、とても刺激的でワクワクすることでもあります。また、「あなたでなければ創れないもの」を創るということは、「あなた自身の存在証明」、「生きる証」でもあるのです。

 私も本当に熱意のある方がいらっしゃれば、一人の同じ道を歩んだ先輩として、惜しみない応援と協力をさせていただきたく思います。業界への就職・転職の相談にものります。本気の方がいらっしゃれば、お気軽にお便りを下さいね。

mtj@tk.airnet.ne.jp

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ゲーム
2007/05/30




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