根あっての幹、幹あっての枝葉

 ゲーム創りにおける狙い目であり、大方針であり、羅針盤、幹である「コンセプト」を明確にしていても、それがすべてのスタッフに明確に痛いほど伝わってないと意味がありません。また、ゲームの枝葉である細部にまで意図することが行き渡っていてこそ、初めてあなたの考える面白さ・もの創りの信念がゲームに結実します。

 コンセプトをゲームの細部にまで徹底して反映させるには「ここはどうあるべきか? ここは? ここは……?」といったように、コンセプトに照らして目に見えない部分まで疑い、物事を突き詰める作業を徹底して行わなければなりません。そして、それを企画書や企画会議で徹底して分かりやすくスタッフその他に伝えなければなりません。

 ゲームの全体像は、実は「細部の集積」です。それだけに、全体と細部がバラバラではゲームとして成立しなくなります。言い換えれば「ゲームには一貫したデザイン的思想」の存在が必須であるということです。

 幹となるコンセプトは、枝葉である細部を支える極めて重要なものです。さらに言えば、そのコンセプトを成立させる根源的な「根」がなければなりません(※根が何であるかは、読者の皆さんで考えてみてください)。根から幹に栄養が送られ、その栄養がきちんと幹の上の枝葉にまで伝わっているかどうかで、そのゲームの生き死にまで大きく変わってきます。どんなに枝葉に凝ろうとも、根が腐っていては幹は倒れ、幹が倒れていては、枝葉も枯れてしまうということです。コンセプトやそれを支える「根」の部分は、これほどまでに重要なものなのです。これはゲームデザインという範疇を越えた、すべてのデザインについて言える極めて重要なことでもあります。

ゲーム
2007/05/17




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