悲しい日。

この夏、実家にいる愛犬ミントちゃんが天国へ逝ってしまった。

最後の5ヶ月間は壮絶な闘病生活だったらしい。癌との闘い、またそれ以外にも色々な病気を重ね、私が会った時はすでにやせ細っていた。

私は幼い頃から犬を飼うのが夢だった。だが、ずっと両親から反対させていたので、「自分で稼げる様になったら自分のお金で飼ってやる・・」と強く思い続けていた。ミントちゃんは就職後、初任ボーナスをはたいて手に入れた文字通り「愛犬」だった。

夏のある日、ケーキの箱に入ってわが家に来たミントは生後1ヶ月。まだまだ夜泣きをして、おっぱいを求めた。私がそっと手を差し出すと、小さな口で私の指を吸いながら眠った。

私の仕事が忙しくなるに連れ、ミントは母に懐くようになり、私は気まぐれにただただ可愛がるだけとなったが、それでも仕事から帰ってくるとミントは「ワンワン」とシッポを振りながらくるくる回り、帰宅を喜んでくれた。夜遊びして遅く帰宅すると、必ず「ワン」と一声だけ吠えた。「遅いやん!」そう言われているようで、罰が悪かった。それでもいつも迎えてくれる、その愛くるしい姿にどんな疲れも飛んでいったものだった。

一番記憶にあるのは、私が当時付き合っていた彼氏と別れて部屋で泣いていた時のことだった。いつもは母と寝ているミント。私がベットに誘ってもすぐ母の元へ行ってしまうのに、この時はずっとベットの上で泣いている私の傍から離れなかった。そして私の泣き顔を見るとそっと近寄り、顔中を舐め続けてた。「臭いやん!!」私は泣きながら笑い、少し救われた気がした。

その後数年経って、私は結婚し家を出た。元々「動物アレルギー」があった私は妊娠して悪化、さらにだいちも同じアレルギーになったので私達は実家へ帰ると、ミントは別の部屋へ離すようになった。そして顔を見る時間はどんどん少なくなっていた。随分な話だか、わが子を愛おしく思うばかりに、ミントへの愛情は蔑ろにしてしまっていたのだ。身勝手な飼い主。ただ救われるのは両親が我が子、いや、我が子以上に可愛がってくれたことだ。

そして今年の4月。

ほぼ全身に癌が発覚した。それと同時に大きな腫瘍が臓器を圧迫していた。癌は手術不能、腫瘍だけを取り除く手術をした。私はこんなになるまで何も知らされてなかった。心配かけまいと両親からの想いがあったが、実家へ行ってもミントの顔すら見ようとしていなかった自分に反省し、腹が立った。

ひとまず手術は成功。腫瘍が取れ、幾分か楽になったからか、元気になったようにも思えた。しかし、医師からは「余命は長くない、あとはこの子の頑張りようです」と宣告。詳しい検査をするにしても、犬は動きまくるので麻酔をしないといけない。

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日記・コラム・つぶやき
2007/08/10




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