二人のバリトンコンサート
学生時代の師と弟子が行ったリサイタルを聞いた。場所はカザルスホール。4月18日。バリトン二人のリサイタルというのはプログラムとしても組みにくいし難しいのではなかろうか。あまり期待を持って出かけたわけではなかった。
弟子の上江法明はイタリアオペラを専門とする歌手であるが、学生時代はドイツ歌曲を学んだと言う。師匠の久岡昇はドイツリードが専門であり、この日のリサイタルはドイツ歌曲と、日本語の歌曲でまとめられたプログラムであった。
結果的にいえば、上江の歌はドイツリードよりは高田三郎の歌曲集「一人の対話」のほうがはるかに出来がよかった。「水のいのち」などの合唱曲で名高い高田三郎の世界を現出させていた。
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