ブルース・ロバーツ/Cool fool既に第1回目で説明したとおり、AORとはアダルト・オリエンテッド・ロック(大人の雰囲気を聴かせるロック)と理解されていますが、この言葉のとおりに大人の雰囲気を持つ曲の1つにブルース・ロバーツの「Cool fool」があります。
イントロのサックスからアップテンポなキーボードのサウンドで始まる何ともいえない、かっこ良い曲です。バックコーラスには、ルーサー・バンドロス、デヴィッド・ラズリー、アーノルド・マッカラーなど強力なヴォーカル陣が参加し、大人のムードを更に演出しています。
そもそもブルース・ロバーツはニューヨーク出身のシンガーソングライターで、キャロル・ベイヤー・セイガーやアンディ・ゴールドマーク、エイリー・ウィルスなどの職人ライターと共作することが多く、雰囲気だけのAORとは違う、心にしみる良質な曲を歌い上げるのが特徴です。「Cool fool」が入っている同名アルバムには素敵なスローバラードもありますが、お洒落なサウンドだけを追い求める作品とは異なり、フランク・ウェーバーやビリー・ジョエルなどに見られるような、都会の路地裏の匂いを持つソングライターとしての基盤をしっかり感じさせるアルバムになっています。
決してカップルでワイン片手に、お洒落に聴くアルバムではないので、ご注意を!!
ちなみに彼の1作目のアルバム「Bruce Roberts」も彼独特なポップなセンスが光り、こちらもAORの名盤です。
そんなブルース・ロバーツの「Cool fool」と一緒に都会の夜を眺めながら、たまには独りしみじみと大人の夜を過ごすのもいかがですか。(Night-plane)
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