The Dukes(Bugatti & Musker)/Mystery Girl

 これまでにも色々なタイプのAORを紹介してきましたが、やはりAORを象徴するキーワードといえば、「夜」、「大人の恋のかけひき」、「お洒落」ですね。今回は、そんな言葉がピッタリなカッコよい名曲を紹介します。

 イギリス出身のソングライターコンビ、ザ・デュークスは、数多くのアーティストに楽曲を提供していましたが、本人たちのアルバムは1982年にリリースされた「THE DUKES」のみ。いわゆる、AORの得意とするワン・アンド・オンリー的なアルバムなのですが、そのクォリティーの高さは、AORファンからも絶賛されるほどです。

 特に、今回の名曲「Mystery Girl」は、アルバムのオープニングを飾る曲だけあって、テンポがあって、とてもノリのよいカッコよいナンバーです。キーボードとシンセの使い方がとてもお洒落で、甘い雰囲気を醸し出しています。歌詞も、「君を知れば知るほど、君は何てミステリアスな女性なんだ。」と、知らず知らずにハマッてしまう、危険な香りさえします。う~ん、ありきたりではありますが、とても、お洒落です。

 このアルバムは、プロデューサーにアリフ・マーディンを迎え、ミュージシャンには、AORやフュージョン系のメンツ、ロビー・ブキャナン、ジェフ・ポーカロ、ジョン・ロビンソン、ウィル・リー、エイブ・ラボリエル、スティーヴ・ルカサー、ポール・ジャクソン、カルロス・リオス、ポウリーニョ・ダ・コスタなどが、名前を連ねます。しかもランディ・ブレッカーやリチャード・ティーまで参加しています。ここまでメンツが揃うと、たまに楽曲負けすることもあるのですが、ザ・デュークスの2人、ブガッティ&マスカーのソングライティング力は素晴らしく、どの曲も全く飽きません。アルバムの半分ぐらいは、ディスコというかダンス・ミュージック的な感じですが、「Memories」や「So Much In Love」のようなAOR的ど真ん中サウンドもしっかり押さえていますので安心です。

 この2人は、シーナ・イーストンの「Modern Girl」やエア・サプライの「Every Woman In The World」のようなヒット曲のライターでもあり、もともと一流のポップセンスを持っていたようです。

 それにしてもザ・デュークス名義のアルバムが、この1枚だけというのは、実に残念です。アルバム・ジャケットもDukesを意識してか、夜の街に繰り出す独身公爵といった趣きで、洒落た男の薫りが漂っています。

 今でもソングライティング・ユニットは多くいますが、ソウル・ポップスのセンスを持った、ザ・デュークスのようなコンビは、とても懐かしい反面、最近では流行も変わり、ほとんど見かけません。

 こんな

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2009/04/09




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