Bill Champlin/Gotta Get Back To Love前回から、再び再開されたAOR名曲紹介ですが、今回はAORの定番アーティスト、そして定番サウンドを紹介します。
このAOR名曲紹介でも度々登場するビル・チャンプリン。AORファンにとっては、欠くことのできない存在です。彼が、バックミュージシャンやサポートメンバーとして関わっているアルバムであれば、名前の知らないアーティスト・アルバムでも安心といった、レコード時代にはジャケ買いする時の目安にもなった安全パイ的な人です。また、最近では、シカゴのメンバーとしても有名ですが、彼の長いキャリアから考えると、シカゴよりもソロ・アルバムから名曲を紹介するのが自然な流れでしょう。個人的には、シカゴはシカゴで、ブラスロック全快のサウンドや「16」あたりのピーター・セテラの美しいメロディーは好きなのですが、ビル・チャンプリン加入後からは、特徴が薄れてきたというか、ビル・チャンプリン自身も良さがなくなってきたからか、あまり感心しませんが..。
とにかくビル・チャンプリンの存在は凄い。特に、ソロになりリリースした「SINGLE」(1978)は、傑作といって間違いないでしょう。デヴィッド・フォスターのプロデュースに、TOTOの面子がバックにつき、ジェイ・グレイドンも作曲面とギターでしっかりバックアップしています。「What Good Is Love」「Love Is Forever」「Elayne」「We Both Tried」など、良い曲が多いです。アルバムとしても、適度にロックしていて気持ち良いです。
但し、今回の名曲は、「SINGLE」をよりAOR的に進めたセカンドアルバム「RUNAWAY」(1981)から「Gotta Get Back To Love」を選びました。前作に続き、デヴィッド・フォスターをプロデュースに迎えていますが、バックのミュージシャンは多彩です。ジェイ・グレイドンやスティーブ・ルカサーは変わらずですが、ジョン・ロビンソンやエド・グリーンのドラム、エイブラハム・ラボリエル等のベース、ジェリー・ヘイのホーンに、トム・スコットのサックス、そしてコーラスにリチャード・ペイジにトム・ケリーと、一層、豪華になったアルバムです。
今回、ビル・チャンプリンの曲ではなく、トム・ケリーの曲を選んだのは、この曲がAORには欠かせない海岸のイメージを多分に含み、メロディーがこれぞAORといった雰囲気を良く持っているからです。ジェイ・グレイドンのギターもしっかり自己主張するし、バック・コーラスもゴールデン・メンバーによるこれぞAORコーラスと言わんばかりの控えめで、美しいコーラスです。個人的には、サウンドの作りやハモリ方が実にAORしていると思える作品で、非常に好きな曲です。歌詞的には、昔のような2人の愛
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