Kenny Loggins/The Real Thing

 またまた前回からだいぶご無沙汰してしまったAOR名曲紹介。久しぶりの1曲は、お洒落な路線から少し離れた、心温まる名曲ケニー・ロギンスの「The Real Thing」です。

 AORファンからすれば、恐らく、「何で、The Real Thingなんだ!」とのブーイングも聞こえてきそうですが、あえてこの曲を選んでみました。

 ケニー・ロギンスといえば、言わずと知れたアメリカでは大御所ロック歌手です。1970年代には、ジム・メッシーナとともに、ロギンス&メッシーナを結成し、名盤「SITTIN' IN」(1972)や名曲「Your Mama Don't Dance」を含んだ「LOGGINS AND MESSINA」(1972)など、カントリーロック的な名盤を数々生んできました。

 その後、ソロとして活動し始めると、彼が本来持ち合わせていた、ロックかつソウル的な感性が開花し、AORの大名盤といわれる「NIGHTWATCH」(1978)がリリースされます。AORのバイブル的存在のこのアルバムには、「Whenever I Call You Friend」「Wait A Little While」「Nightwatch」など、単なるロックでは片付けられない秀作が満載。更には、AORとしても魅力十分な、グラミー賞を受賞したドゥービーブラザースの永遠の名曲「What A Fool Believes」と、AOR時代の始まりを予感させる作品が沢山収録されています。

 3作目のアルバム「KEEP THE FIRE」(1979)でも、リチャード・ペイジとの共作「Who' Right, Who's Wrong」を生むなど、彼の本領発揮といったところです。AORファンとしては、恐らくこのあたりの曲が彼の名曲として、相応しく思うかもしれません。間違っても、「フットルース」や「デンジャーゾーン」のような曲調が、彼のセンスと思ってはいけません。

 とにかく彼自身もソロとしての新しい音楽性を試行錯誤しながらアルバムをリリースしてきました。ところが、1988年の「BACK TO AVALON」までとはうって変わり、今回紹介する名曲が含まれるアルバム「LEAP OF FAITH」(1991)では、それまでの男女関係や恋愛関係をテーマにしてきたのが、家族や自然の営みなどのとてもヒューマン的な部分に着目し始めます。

 特にアルバム全体を、1つの物語のように、松居和の尺八や効果音でつなぎ、「家族愛」という壮大なテーマを持たせている印象を受けます。

 今回の名曲「The Real Thing」は、収録曲の中でも非常にメッセージ性が強く、家族の愛や絆の大切さを語りかけます。歌詞の良さはもちろ

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2009/03/25




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