「女人と仏教」「女人成仏」に関する諸辞典の解説 先日書いた記事の中に、2点書きたいことがあったと記したが、その一つが「仏教と女性」「女人成仏観」ということである。それは、とあるHPで日蓮聖人の女性観に関する問題が述べられていたからだ。しかし、その記事について、私は若干の異見を持っていたので、いずれそれを書きたいと思っていたのだ。ただ、自分の意見を述べる前に様々な見解を見ておこうと思い、いくつかの論文を読んでいるうちに、なんだか収拾がつかなくなってしまい、結果としてブログに述べることすら億劫となってしまった。
数日前、図書館で中村元氏が著した『広説仏教語大辞典』で何気なく「女人成仏」を読んでみたとき、まずは辞典でどのように説明されているのかをブログに挙げておくことも良いなと思い、中村元氏の辞典をはじめとして、『岩波仏教辞典』(初版)・『日本仏教語辞典』、そして日蓮教学から見る上で『日蓮聖人遺文辞典・教学篇』の4種類から、それぞれ女人成仏・女人と仏教という点に関連する項目を(すべてではないが)うってみたので挙げておきたいと思う。誤字・脱字もあると思われるが、ご寛恕願いたいと思う。
なお、女人成仏に関する私見については、また稿を改めて後日述べてみたい。
★☆★☆★☆岩波仏教辞典(初版)★☆★☆★☆
女人禁制【にょにんきんぜい】信仰上、女性をけがれ多く、また僧の修行を妨げる者として、特定の寺院・霊場で女性の立入りを禁止したこと。区域を定める結界石を立ててこれを標示したことから〈女人結界〉ともいう。禁止の事実は、比叡山・高野山・金峯山(きんぶせん)その他にみられ、平安時代の記録や文学作品に徴し得るが、この用語の見えるのは、室町時代のころからのようである。女性に本堂の内陣に入るのを許さないのも禁制の一種といえよう。道元・法然・存覚らは女人禁制を強く批判否定した。「此の島は女人禁制とこそ承りて候ふに、あれなる女人は何とて参られ候ふぞ」〔謡・竹生島〕「若君様あれ御覧候へや、一枚は女人禁制、また一枚は産病者禁制、今一枚は細工禁制と書きてあり」〔説経・宝永版あいごの若5〕 p640
女人成仏【にょにんじょうぶつ】女性が仏に成ること。古来より女性は地位が低く見られ、仏になれない、浄土に女性はいないなどといわれ、法華経(提婆達多品)にも梵天王・帝釈天・魔王・転輪聖王(てんりんじょうおう)・仏の五種に
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