映画『チェイサー』

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『チェイサー』 at シネマスクエアとうきゅう

予告を見たときは“追うもの”と“追われるもの”の攻防なのかと思ってましたが、
タイトルどおり、“追いかける”側の物語でした。

ナ・ホンジン監督が公式サイトのインタビューで、
「拉致された人たちが助かりたいと切望してい一方で、
周囲からは気づかれず、忘れ去られていたのではないか。
その落差に心が痛んだ」と答えているように、
前半は被害者の息苦しくなるような気持ちが味わえて本当に怖い。
迷路なのか袋小路なのか、夜の住宅街という、一見、平凡な舞台がまた怖い。
(いかにも呪われてそうな家の庭や浴室のシーンはほとんどホラー。)

ジョンホ(キム・ユンソク)の走る姿がいい。
元刑事という設定だけで、彼が捜査のやり方を知っていることや、
犯人を前にしてひるまないこと、走り方が様になることなどを説明している。
犯人を追いかける場面で(文字通り、走って追いかける場面)、
犯人側だったり、ジョンホだったりが、足を滑らせたり、転んだりするんだけど、
ハ・ジョンウのインタビューを読む限り、アドリブや突発的なことも含めて
ほとんどそのまま撮影しているようだ。疾走感や緊張感がとてもリアル。

犯人も警察も杜撰すぎるとか、ジョンホにしても
最初から警察に協力していれば事件はもっと早く解決できたのにとか、
細かい点では荒い展開だなーと思うものの、
殺人の動機や2人の過去、謎解き的な要素を
ばっさり切った潔さがこの映画のおもしろさだと思う。
(ハリウッドリメイクが決定しているとのことだけど、
犯人の釈放と被害者の命、タイムリミットを設定して、
犯人の家を見つけ出すまでのサスペンスを描く、
という普通の展開になりそうな気

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映画・テレビ
2009/05/17




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