ヨハネの図像学

マリアと縁の深いヨハネは二人いて、その祝日が同一など少なからぬ因縁が

ありますが、同じようによく似たふたつでマリアに密接する植物に杉:

レバノン杉と糸杉があります。

 図像における区別や混同など興味深い点も多く、さらに別のマリア象徴:

園や泉、井戸などを配すると(実在しないが、図像学を説明する上では

好都合な)「独特なマリアの園」ができそうです。これはアンドレ・マルローの

「空想美術館」に倣えば「空想図像学」ともいえそうです。

 話が脱線しそうですが、ダヴィンチの謎めいた「ヨハネ」などの例も

ある通り、マリアとヨハネの「顔」の類似などを追及すれば

「キリストの愛した母(弟子)」の共通項もみえるでしょう。

 マリアの象徴やアトリビュートが一同に会した図像は中世に多くみられ、

その過多のうち、足元の月や雲のみが残ったのが有名なムリリョらの

「無原罪の御宿り像」です。21世紀の新たなマリア像を模索するとしたら、

こうした新たな純化にヒントがあるかもしれません。

 以上はとりとめのないおしゃべりでしたが、~~の図像学、として

マリアを巡る人、ものの紹介は続けたいと思います。

文化・芸術
2007/03/14




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