いわずと知れた、週刊文春のグラビア連載で、総集編の回をスクラップしている
人も多いと思います。マリアを「美女」と称するのが適当かわかりませんが、
少なくとも「現実の」女性美に対して、過去2000年の「女性美」の一翼を担う
ことは確かです。その際も慎み深いその「美」は原色というより
セピア、モノクロの世界がふさわしいかもしれません。実際、マリア彫像の
白黒写真を見て実物はさらに美しいと思っていると、カラー図版に出会った
時、そのどぎつさ、色の落ち、剥げ(絵画と違い、原型の保存はほぼ不可能
でしょう)に落胆することが多々あります。
図像学的観察にはむしろ白黒、スケッチ(線描)が適していることも
あるようです。なおマリアについて、その顔、ディティールを集めた
「原色美女図鑑」に近いカラーページがウンベルト・エーコ
の訳書「美の歴史」に載っており、同種の自分なりの選択をしたい
という欲求を起こさせてくれます。