学力とは何か・・・「学力とは何か」諏訪哲二 洋泉社 本体740円 2008/12発行
上記の本を読みました。
この本の主張は次のとおりです。
「学力低下はゆとり教育のせいではない。子ども・若者たちの生きる姿勢や社会とのつながりの変化から発生したことを直視せよ。」
明快に主張していて読んでいて気持ちがいい本になっています。
そして、本書を読み進めると思い当たることが多く、この主張に共感していきます。(当然、読者によっては反発を感じることもあるでしょう。)
「『ゆとり・生きる力』派が子どもは社会から構成されると考え、人間的主体、市民的主体のありようを模索しているのに対し、『学力向上』派は子どもは勉強すればいい。勉強すれば立派なおとなになると単純に思い込んでいる気配がある。」
「普通、小学校の教師は自分たちがいま教えていることを、その子たちの大学受験に結びつけて考えない。つまり、多くの小学校教師は『学力向上』派ではなく、『人間形成』派である。『人間形成』の中に『学力形成』が入っていると思っている。」
哲学的で難解な部分もありますが、藤原校長さんの和田中の「夜スペ」や陰山英男さんの「本当の学力をつける本」などにもふれながら、現状の教育、学力を論じているのでわかりやすくまとまっています。
著者は、教育現場を知っている元高校教師ですから、「そうなのか」「なるほど」と思うことが多い本です。
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