第42話 裁判傍聴とザウルス

12月17日、横浜地方裁判所で裁判の傍聴をした。連続強盗事件で起訴された33歳の男性の審理であった。起訴状の朗読から始まり、検察官の論告、弁護人の弁論まで実に3時間。休憩なしの審理であった。3月頃出版する裁判員制度と国語力についての本の取材のためで、最も大きな傍聴の目的は「メモ」であった。法廷は傍聴者で満員であったが、そのうちメモをしていた人は4~5名ほど。私は、最初からザウルスでメモを取ることにした。最初の1時間はメモをしていた4~5名の人たちも、1時間経過した頃からメモを取るのをやめていた。私は、ザウルスで起訴状の朗読から弁論、論告までほぼ全てのメモに成功した。総文字数2221文字であった。

私は裁判傍聴で最も必要な国語力は「聞く力」と「メモをする力」だと思っている。聞いた内容を、メモという保存性のある内容に、どれほど残すことができるかがとても大切だ。なぜならば、法廷で表現されたことだけが、評議で議論される有罪・無罪の唯一の根拠となるからだ。

裁判員の必需品はと聞かれたら、ザウルスと大声で答えたい。検察官のあの早口の説明をメモできるツールは、キー入力が快適なザウルスしかない。メモをしながらも、すぐに裁判特有の難しい専門用語を調べられのは、ザウルスしかない。3時間以上の長時間にわたる審理で、バッテリーが余裕でもつのはザウルスしかないからだ。

2007/12/24




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